外国人社員が会社の力に
積極採用企業
Pick-Up!
専門性の高い分野でスキルを発揮する人材として、または将来の海外進出に欠かせない人材として、
既に外国人社員が活躍している企業にお話を聞きました。
株式会社七十七銀行
- 住所
- 仙台市青葉区中央3-3-20
- 電話
- 022-267-1111
- HP
- https://www.77bank.co.jp/
専門性や興味を活かして自分らしいキャリアを築いてほしい
株式会社七十七銀行 人事部人事課
大内亜弓氏
当行の事業内容をひと言で表すのは難しいのですが、近年銀行を取り巻く外部環境が変化する中で、依然として「銀行業」は核にありながらも、それ以外の事業領域は日々拡大しています。
例えば、人材関連業務やDX関連、もしくは今は想像もつかない領域へも今後ますます広がっていくものと考えています。
外国人材については、2016年度に初めて採用を行い、その後もコンスタントに採用活動を実施しています。きっかけは、東北のお取り引き先のお客様が持っている海外への関心が年々高まっていることなどでした。
その後、コロナ禍となりましたが、「ウィズコロナ」へと人々の意識が変わる中で、お客様の海外進出への関心が今また高まり始めているという現状もあります。
そのようなお客様に対して海外分野でも質の高いコンサルティングを実践していくために、外国人材の活躍は欠かせないと考えています。
一方で、外国人だからといって必ずしも海外サポート業務を担ってもらうということではありません。その方たちがこれまで学んできたことや、スペシャリティはそれぞれですので、その強みを活かして働いてもらうのが一番だと思っています。 ですから入行後は、他の新入行員と同じように銀行業に就くにあたっての基礎になることを広く学んでもらう機会もあります。 在籍している外国人行員についても営業店、マーケット分野、デジタル分野、コンサルティング分野など、本人の専門性を総合的に判断しながら配属を決定しました。 幅広い経験をすることで、「この道を深めていきたいな」という考えを持ち、そしてスペシャリストへというキャリアビジョンを描いています。 当行の中堅層にはまだ外国人材がいないのですが、彼らが選択・挑戦して、自分らしいキャリアを歩んでくれることを期待しています。
当行には現在3名の外国人行員が在籍しており、営業店勤務、資金証券部での海外向け融資、デジタル戦略、アジアビジネス支援室でお客様のビジネスサポートの業務を経験してきています。 さらに現在2名の内定者もおり、出身国は中国、台湾、韓国といったアジア圏が中心となっています。 当行は地方銀行ですので、選考時には「宮城出身じゃないとだめですか?」などと聞かれることもあるのですが、もちろんそんなことはありません。宮城・東北の発展に貢献したいという思いを汲み取っているつもりですし、この点においては外国人材の採用も同様です。
我々としては、外国人材の採用を引き続き強化していきたいと考えています。 留学生と接していて感じることは、そもそも日本や東北、宮城への興味・関心が想像以上に高く、自分のスペシャリティを高めたいと思っている学生が多い、学ぶ意志が高いといった強みを持っているということです。 そのような人材との接点として『Work in MIYAGI』の取り組みには期待をしています。 宮城で学んだ後も宮城・仙台に残って働きたいという留学生はあまり多くはない印象がありますので、宮城で働く、ひいては当行で働くことの魅力を発信できる場としてのイベントなどがもっとあればいいなと思っています。
外国人を雇用するにあたり、最初の壁はやはり文化の違いでしょうか。 本人たちの組織に馴染もうとする意志は大切ですが、周りが彼らのカルチャーを許容していくことも同じくらい大切です。 個人的には、外国人だから、日本人だから、と色分けをせずにフラットに接したいと思っていますし、採用担当者としては、日本人の行員との関係性も含めて彼らを取り囲む環境にも気を配っていく必要があると感じています。
ダイバーシティ&インクルージョンは、昨今重要視されている考え方です。 企業文化を変えていくのは本当に難しいことですが、自分たちでは持ちえない知識やノウハウを活かしていくことは当行にとって様々なチャンスにつながりますし、その結果として地域にも大きなメリットをもたらすと考えています。 これから外国人材の採用に取り組もうとしている企業様は、不安に思うところもたくさんあると思います。しかし、国が違えば考え方や働き方が違いますし、違う部分を彼らのポテンシャルとして捉え、守ってあげることが相互理解の第一歩なのではないかと思います。 煩雑な手続きなどは『Work in MIYAGI』がフォローしてくれるのも心強いのではないでしょうか。
採用活動を通じて、当行はもちろん地域の魅力も伝えながら、宮城に残って働こうと思ってくれる外国の人材を増やしていくことができればいいなと思っています。