外国人材の個性が力になり企業の魅力になる

株式会社スプラウトジャパン 代表取締役社長
山内和彦氏

弊社は観光などのビッグデータを活用し、映像、ウェブ、デジタルマーケティングを組み合わせて国内外に発信しています。創業当初は宮城県のITスタートアップ事業として観光情報写真の投稿などを行っており、その際に外国人のカメラマンに撮影を手伝ってもらったことが外国人材を採用したきっかけでした。彼は仕事ぶりや人柄がすばらしく、彼からも「この会社で働きたい」という要望があったため合意する形で採用を決めました。

現在は彼を含め３名の外国人社員が一緒に働いています。それぞれ専門性の高いスキルを有しており、自社で構築した観光分析ダッシュボードを発展させた、観光DMPの活用を支援する事業でも大いに力を発揮してくれています。また、価値観の違う彼らのおかげで日本の良さを再発見できますし、考え方の幅も広がるといったメリットを日々感じています。外国人社員と日本人社員が一緒に気持ちよく働くためには、価値観の共有ができ、お互いの考えを尊重できることが大切です。そして、外国人材の個性と会社の特性がかみ合ったとき、新たな魅力が生まれると思います。今後も事業の拡充に合わせ、日本人スタッフとの比率が半々になるよう採用していくつもりです。

私たちは外国人材の採用にあたり、始めはビザの種類など分からないことがありながらも手探りで乗り超えました。しかし、これから外国人材の採用を検討する企業にとっては『Work in MIYAGI』の支援があることは非常に心強いのではないかと思います。外国人材は仕事の中身をきちんと観てくれますので、企業規模の大小にかかわらず優秀な人材も来てくれますし、今後はさらに採用しやすい環境が整っていくことが期待されます。大切なのは、魅力ある企業として成長していくことだと思います。

自分の未来、会社の未来、両方に生かせる経験を

モンデル氏

母国の大学で修士課程を終え、2015年に東北大学に留学しました。仙台を好きになったことが日本で仕事を始めたきっかけです。現在は東北地方の観光に関するデータのシステムを構築し、運用サポートも行っています。学んできたITと好きな分野の観光がミックスした仕事にやりがいを感じています。世界中の人たちに東北の魅力を広げていきたいです。日本語能力検定1級を持っていますが、ビジネスや専門用語で使う漢字ももっと勉強したいです。