Work in MIYAGI

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モデル企業

令和4年度「Work in MIYAGI」外国人材活用におけるモデル企業を紹介します。

株式会社 菅原工業

住所
気仙沼市赤岩迎前田132
電話
0226-23-9661
HP
http://sugawarakogyo.co.jp/

会社の枠を超えて
地域に根差した存在に

インドネシア進出計画と同時に始めた人材育成

現在は、インドネシア人の技能実習生8人、特定技能1人を採用し、インドネシアで事業展開もされています。その経緯をお聞かせください。

株式会社 菅原工業 代表取締役社長
菅原 渉氏(以下、菅原氏)

東日本大震災の後、仕事がとても増えたのですが、人手が足りず、求人にも応募がありませんでした。さらに、復興後を考えると、増やした従業員の雇用を維持することに不安もありました。もともと気仙沼には、漁業や水産加工業で働くインドネシアの方がたくさんいたんです。建設業でも受け入れられるはずだと考え、技能実習生を雇用して育て、同時にインドネシアへ進出する計画を立てました。スピード感を持って実行するため、すぐにパスポートを申請して、仙台で受け取った足で成田からインドネシアへ。現地を自分の目で見たことで、道路を作るという具体的な目標ができました。現在は、インドネシア国内でリサイクルアスファルトプラント2基が稼働しています。もう1基増やす計画もあり、ゆくゆくはそのノウハウを地元企業に教え、インドネシア全土に広めたいと考えています。さらに言うと、日本の中小企業が海外進出をする際に、連携していきたいですね。

自社だけでなく、日本企業全体を盛り上げたいと。

インドネシアフェスティバルを開催するなど、気仙沼とインドネシアの架け橋になっている菅原 渉社長
菅原氏

そうです。弊社が動いたことで、海外進出のハードルが下がったと思うんです。インドネシアの技能実習生がいる他の日本企業も進出すれば、今後、日本が技能実習生から選ばれる可能性が高まります。将来、インドネシアが発展して自国でお金を稼げるようになったら、わざわざ日本で働く必要はなくなりますし、そうなると日本の将来が危うい。そのために選ばれる日本でなければいけないし、気仙沼が選ばれる地域でありたいと思っています。

外国人も同じ従業員継続的な採用を検討

今後は高度人材の採用も計画しているそうですね。

レストラン『Warung mahal』と同じ「みしおね横丁」にあるムショラ。お店の営業時間中は開放しており自由に利用可能。
菅原氏

採用している9人の働きぶりがとても良く、彼らを受け入れたことで「たまたま菅原工業の従業員が外国人だった」という感覚になれました。まだ本格的に動いていませんが、IT関係やパソコン業務なども日本人にこだわる必要はないと思い、それを担う高度人材の採用を検討しています。インドネシア事業所との連携を考えても、外国人材を採用するメリットは大きいですね。

高度人材には何を求めていますか。

菅原氏

コミュニケーション力でしょうか。私自身、インドネシア語の習得に時間がかかっていまして(笑)、通訳をしてくれて、インドネシア語も教えてくれる方だと非常にありがたいです。

外国人社員と日本人社員の関係はいかがですか。

菅原氏

若い従業員が多いので、すぐに受け入れられましたし、実習生たちも仕事に一生懸命で、すぐに打ち解けました。社員も面倒見が良くなったと思います。一期生を受け入れるときは、インドネシア語を貼り出すなど身構えていましたが、その必要もないとすぐに気づきました。自然体が一番ですね。

食や宗教の課題に向き合い地域と共生

ムスリムフレンドリーの飲食店を経営したり、イスラム教徒の礼拝場所「ムショラ」を建てたりと、彼らの宗教や文化を積極的にサポートしていますね。

ムショラの壁には、イスラム教徒のための祈りの時計が掛けられている
菅原氏

イスラム教徒である彼らの悩みが、お祈りの場所と食でした。そのため、福利厚生の一環としてムショラを建てたんです。気仙沼にいる200人以上の実習生も同じ悩みを抱えていたので、自由に使ってもらっています。

地域の人も訪れやすいムスリムフレンドリーのインドネシア料理店『Warung mahal』。アルコールも提供する
菅原氏

また、気仙沼の子どもや地域住民との交流も大切だと思い、互いに異文化を知るきっかけとして食を選びレストランを始めました。そこから、ハラール食のことや宗教について、徐々に理解してもらえるようになりましたね。地元の中高生がインドネシア語でゴミの分別表を作ってくれたこともあったんですよ。彼らも率先して地域の一斉清掃に参加するなど、気仙沼で暮らす仲間としていい関係ができて

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