Work in MIYAGI ワークイン宮城
 

モデル企業

令和4年度「Work in MIYAGI」外国人材活用におけるモデル企業を紹介します。

アンデックス株式会社

住所
仙台市青葉区大町1丁目3-2
仙台MDビル5階
電話
022-397-7988
HP
https://www.and-ex.co.jp/

人材は企業の財産
多様性が強みになる

優秀な高度人材と一緒に叶える未来

御社は4年前に高度人材を採用しており、宮城県の企業としては外国人材活用の先駆的な存在です。もともと海外進出を見据えていたそうですね。

アンデックス株式会社 代表取締役
三嶋順氏(以下、三嶋氏)

採用以前から、特に東南アジアへの進出を考えて調査を進めていました。ベトナムやインドネシア、台湾などを視察していたのですが、言葉や文化の面でわからないことも多く、外国人社員の必要性を感じていたんです。その時期に自治体で高度人材活用の取り組みが始まり、東北大学での企業紹介やインターンシップの受け入れなどを行いました。外国の方と接していると、積極的な姿勢や地頭の良さ、優秀さがよくわかります。日本語で会話もできるので、入社前は専門知識がなくても、教育すれば活躍してもらえると感じました。

違いを理解した上でサポート体制を整える

外界進出について、「まずインドネシアに拠点を作り、ITサービスを展開したいと考えています」と三嶋順社長

社員の皆さんは、ダイバーシティに抵抗がなかったようですね。

三嶋氏

外国人なので、文化も言語も考え方も違うのは当然です。「違う」ことを理解し、お互いに工夫しようと話しました。最初に採用したハイリルはマレーシア人です。イスラム教のため、一日に何度かお祈りをしますし、毎週金曜はモスクに行きます。業務時間にかかることも多少ありますが、みんな協力的です。ダイバーシティのモデルケースができて良かったと思っています。

悩み事を相談できるメンターを付けたことも大きかったのでしょうか。

三嶋氏

宮城県には優秀な外国人が多く集まっていますし、インターンシップで会社の雰囲気を知っていただいた上で採用していますが、それでも入社後はカルチャーショックや仕事への不安はあるでしょう。当社では、日本人も外国人も分け隔てなく1年間メンターを付け、月に1度、相談できる場をしっかり設けて、その内容が上司や私にまで届く仕組みを作っています。ハイリルの場合は、彼自身の希望で私がメンターになりました。悩んでいる様子が見えた時には、ムスリムの料理店で食事をしながら話を聞き、そこでまた文化・宗教の違いを知ることもありましたね。ハイリルのリクエストで、一緒にサーフィンに行ったこともありますよ。

会社の目標も見据え彼らの夢に全面協力

三嶋社長の人間性と経営者としての考えに惹かれたというハイリルさん。お互いへの信頼も厚い

今後の事業展開で高度人材をどのように活用したいですか。

三嶋氏

ハイリルは入社4年目になり、プロジェクトのサブリーダーを任せるなど会社の中核人材に成長しています。彼には入社時から、10年後に自国で会社を立ち上げるという目標があり、私もそれに協力したいと、いろいろな経験の場を与えてきました。当社も海外進出を考えていますので、将来的にマレーシアで事業を行う際は彼に任せることも考えています。

今、宮城県内には、人材不足に悩みつつも外国人材の採用に踏み切れない企業が多くあります。

針生氏

5年先、10年先の宮城県の中小企業を考えると、外国の方を積極的に採用する必要があると思います。宮城で働きたくても働けず帰国する優秀な留学生もいることを知っていただきたいですね。言語、文化、宗教の違いもありますし、教育に手間はかかりますが、それでも採用する価値が十分あると実感しています。

自分の未来、会社の未来、両方に生かせる経験を

マレーシア出身/2019年入社/システムエンジニア ハイリル氏
ハイリル氏

2015年に東北大学工学部機械知能・航空工学科に入学し、留学生支援プログラムを通して、『アンデックス』のインターンシップに参加しました。海外の人にとって、日本企業は厳しい印象があり、自分で現場を体験したかったのです。実際は皆さん優しく、システム開発の経験がない私にも丁寧に教えてくれました。三嶋社長に経営を学びたいと思ったのも入社の理由です。

4年目になり、今ではプロジェクトの管理やリーダーも任されています。チャレンジ精神をサポートしてくれる会社なので、多くの経験を積み、マレーシアと日本のブリッジSEになりたいです。