モデル企業
令和6年度「Work in MIYAGI」外国人材活用におけるモデル企業を紹介します。
株式会社エムズ
- 住所
- 宮城県仙台市泉区長命ヶ丘2-21-1
- 電話
- 022-725-3763
外国人材が当たり前の存在
外国人材の活躍が日本人スタッフの成長に
貴社の事業内容と外国人材の採用状況についてお聞かせください。
株式会社エムズ 代表取締役
森本 浩史(以下、森本氏)
弊社は現在、高齢者介護・企業主導型保育・障害者就労支援のための事業所等、仙台市内を中心に13施設、16事業を展開しています。
―介護業界の課題を見据えた先行投資
森本氏介護業界での人材不足は大きな課題です。外国人材を採用することで業界にどのような影響があるのか、施設のご利用者様がどのような反応をされるかなど、先駆けて認識する必要があると捉え、当時はそこまで人材不足に困ってはいませんでしたが先行投資として、着手しました。採用時には、日本の介護にどのような関心を持ち、何を勉強したいのか、また、母国での勉強や経験を日本の介護現場でどう発揮できるのか丁寧にヒアリングしています。
―みんな分け隔てなく、共生できるように
森本氏日本人の職員には、外国人の宗教の問題や、関わり方を事前に教育し、スムーズな受け入れを図っています。フォロー面では外国人職員に日々の業務で困ったことなどを「気付きノート」に書いてもらい、日本人職員がアドバイスをしています。また、彼らは現地での介護資格は持っていますが、日本では資格として適用されず、日本の施設で働く人は基礎研修を受ける必要があります。そういった研修も全額会社負担で受けていただいています。職員にも常々伝えていますが、同じパートナーとして、同じ環境で生活していくことが大切だと伝えています。「みんな分け隔てなく、共生できるように」というところが1番大事ではないでしょうか。 また、弊社ではインドネシア人の方も働いているので、宗教の問題もあり、お互い協力し合いながら、お祈りの時間を確保したり、食事に関しても、お互い気を付けたりしているようです。日本人スタッフの成長にも繋がっているのかなという風に感じています。
―今後の外国人材採用計画等があれば教えていただけますでしょうか
森本氏最近はインドネシア・ミャンマーの方の採用も増え、社内のグローバル化が進んでいます。弊社もコロナ禍の大変な時期を乗り越えてきたので、今働いてくれているスタッフを大事にしていきたいです。一方で将来の人材不足深刻化に向け、外国人採用は今後も重点事項として積極的に促進して参ります。 外国人材の採用については、様々なリスクや、不安を抱えている事業所も多いと思います。今は宮城県や行政のバックアップ・支援も多くありますので、活用いただき、力を合わせて採用・定着を図っていくことができると思います。