モデル企業
令和6年度「Work in MIYAGI」外国人材活用におけるモデル企業を紹介します。
古川電気工業株式会社
- 住所
- 宮城県仙台市宮城野区扇町二丁目1番10号
- 電話
- 022-236-6031
さらにグローバル化した会社組織へ
定期的な外国人採用で組織が活性化
―きっかけは現地拠点の立ち上げ。今ではなくてはならない会社全体の戦力に
古川電気工業株式会社 代表取締役
茂泉 勝弘(以下、茂泉氏)
外国人材採用のきっかけは13年前にベトナムのダナンでの採用です。日本で育成した人材を核に現地で設計センターを開設する計画でした。実際に共に仕事をしてみると、日本人と感覚が似ている部分が多く、非常に親日で勤勉だと感じ、会社としても設計センターだけではなく、工場でも採用を促進する方針となりました。実習生は2014年に初めて入社し、現在は7期生になります。外国人材採用については会社全体が「優秀な外国人材が日本人と同じように仕事ができる環境を作ろう」という雰囲気になっています。日本人が好き、日本での生活が好きなど、真面目に責任感を持って仕事をしてくれる志の高い人を採用できるように心掛けました。
―「外国人として区別しない」。日本人と同様の距離感でコミュニケーション、ケア
茂泉氏採用当初、現場では苦労もあったと思います。言葉が思うように通じないため、指導も何度か繰り返し伝えなければならず、生活面でも本人の悩みを聞き、解決策をどう見出すかというところで細かいケアが必要だったようです。しかし本人は非常に明るく人懐っこい性格で、徐々に仕事にも慣れしっかり務めたため、半年もしないうちに会社の人気者になりました。バレンタインデーになると、日本人の男の子よりも多くチョコレートをもらって、女性たちのアイドルになっていました。 幸い定着率もとても良く、実習終了後も継続して働きたいという希望で在留資格を切り替えて就労している社員や、帰国してベトナムの拠点に着任した社員もおります。 よく食事会も開催します。彼らがどういう悩みを持っているか、何を感じながら仕事をしているかということを、私自身直接聞くように心掛けています。 やはり温かく迎えること、外国人だからという区別せず、同じ会社のメンバーとして、家族のような形で接していることが定着に繋がっていると思います。プライベートで一緒に出かけることもあります。
―グローバル社会に対応できる会社組織に
茂泉氏今後は仙台の工場や北海道の子会社でも採用を拡大する方針です。また、今年はジャカルタへ視察に行こうと考えております。ベトナム人だけではなく、他の国からの採用も考えていきたいです。社会のグローバル化の進展には、社としても対応しなければならないと思っています。 様々な国籍の方が活躍し、日本人も他の国の人の考え方や、言葉を覚えるということもあるかもしれません。先駆けてそのような環境整備に努めていきたいと思っています。留学生を含めたいわゆる高度人材の採用にも積極的に取り組んでいきたいです。