モデル企業
令和6年度「Work in MIYAGI」外国人材活用におけるモデル企業を紹介します。
住喜水産
- 住所
- 宮城県気仙沼市唐桑町東舞根208-1
- 電話
- 0226-32-2057
外国人材の採用で
今までできなかったことが可能に
定着で苦労していた中での外国人材採用
貴社の事業内容と外国人材の採用状況についてお聞かせください。
住喜水産
鈴木 甲泰(以下、鈴木氏)
弊社は沿岸でカキ、ホタテ、ワカメの養殖を行っています。現在は特定技能で採用した2名のインドネシア出身の社員に毎日頑張って活躍していただいています。 近年、日本人の方を募集しても集まりづらく、ようやく採用となっても離職率が高く苦労していましたが、県の支援について情報を得る機会があり、サポートを受けながらインドネシア人材の採用に至りました。
―心配な要素はあったが、入社当初のコミュニケーションで心の距離を縮めた
鈴木氏初めての外国人材の採用であること、受け入れ時期が寒い季節だったこともあり、受け入れる体制として生活面での心配や戸惑いもありました。懸念点をなんとかクリアしていこうと、入社後、冬の時期は毎日送迎しその車内でたくさんのコミュニケーションを心掛けました。おかげで本人との距離も徐々に縮まりました。今振り返ればその時の心掛けや行動が今の信頼関係構築に繋がったと感じます。とても大事な時間でした。
―「家族のように」。皆が歓迎とサポートの気持ちに溢れていた
鈴木氏アルバイトの若い社員やパートの高齢の女性社員、皆が歓迎の気持ちで一杯でした。「海外から来たから」といった日本人社員の戸惑いは全く感じませんでした。外国人社員は日本語の勉強はまだまだ必要ですが、コミュニケーションを取る姿勢や人柄が素晴らしい人材を採用できたと振り返っています。 弊社の外国人社員は年齢が若く、日本人社員は皆家族のように接しています。「給料をあげているからいいや」という考えでは、それだけの関係になってしまいますよね。せっかく海外から来て頑張っているので、入国する前から、日本人社員には「家族のように接してあげよう」と話をしてきました。
―やる気を生かして日本の働き方をしっかり学んでほしい
鈴木氏日本には日本のマナーがあるので、社会人としてのマナーをきちんと教えて、悪いことは悪いとはっきり伝えるようにしています。お互いに見ず知らずの人間同士が仕事をするため、仕事だけではなく生活面でのマナーの理解も大事だと伝えています。 今活躍している2名はとても謙虚で仕事や指導に対してとても真剣に向き合います。外国人材を雇えば様々な事業展開や選択肢が増えていきます。何よりも1人1人、本当にやる気に溢れていて、生産量も増やせますし、今まで出来なかったことが可能になると感じています。