外国人社員は今後の事業展開に欠かせない存在

株式会社ブロスアップ 代表取締役社長
原田佳和氏

『だし廊』の屋号で宮城県内に６店舗のラーメン店を展開しています。
独自のダシと自家製麺が特徴で、屋号には「だしのギャラリーを作りたい」と思いを込めました。現在は、特定技能ビザを有する３名のベトナム人男性を雇用しています。３名とも最初はアルバイトの求人に応募をしてきたのですが、日本語でのコミュニケーションの問題や慣習の違いなどがあったものの、面接で一生懸命に伝えようとする姿勢と強いやる気を感じて採用を決めました。一緒に働いてみると、まじめさと熱心さから、すぐに「これからも一緒に働きたい」と思うようになりました。３人も「社員として働きたい」という希望を持っており、お互いの気持が一致したので正社員として雇用し、現在に至っています。

実は弊社には海外進出の計画があり、コロナ禍以前には台湾で期間限定店舗を出店していました。新型コロナウィルスの感染状況や海外への行き来のしやすさといった情勢を見ながら、環境が整えばあらためて計画を進めていきたいです。その際にも外国人社員には ならでは の視点でサイドメニューの提案や商品開発を担ってもらいたいと期待しています。

外国人材の採用にあたっては不安もあるかと思いますが、デメリットよりもメリットの方が断然大きいと感じています。彼らの仕事に取り組む姿勢や技術を覚えようとする積極性が、日本人スタッフのモチベーションにもつながっていることは間違いありません。もしも最初の一歩を踏み出せないでいるのなら、『Work in MIYAGI』の事務局に相談してみるのもいいかもしれません。また、私たちのように、いきなり正社員として採用するのではなく最初はアルバイトとして入っていただくなど、スモールスタートから徐々にステップアップしていくのも１つの方法だと思います。